ラ・シルフィードとレ・シルフィードは異なるバレエです!

バレエ作品のこと

このブログでは、バレエ初心者、バレエ未経験者でもバレエを楽しんでほしい!との思いから、単なるストーリー紹介にとどまらず、ちょっとしたウンチクも交えながら、バレエ作品を紹介しています。

知っていると、ちょっとだけドヤれる豆知識、舞台を観ていて「そういうことか!」と更にバレエが好きになる、そんなブログを目指しています。

ラとレで全然違います!シルフィード

ラ・シルフィード。
レ・シルフィード。

この2つの作品は、タイトルはめっちゃ似ていますが、全然別ものです。

ロマンチックバレエの代表格である「ラ・シルフィード」と、
バレエリュス時代の作品のひとつ、「レ・シルフィード」は、
作品そのものも、出来上がった時代も、全然違うのです。

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▶バレエリュスって何?ロマンチックバレエって何?って解説は、youtubeでしゃべるよ。
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まず、私たち日本人になじみのない「定冠詞」の考え方。
これのせいで、作品のタイトルが非常にややこしくなっております(笑)

アルファベット表記するとこんな感じになります。

La Sylphide → こっちが、ラ・シルフィード
Les Sylphides → こっちは、レ・シルフィード

“la” 「ラ」 ・・・ 女性名詞につける定冠詞
“les” 「レ」 ・・・ 複数形(女性名詞・男性名詞両方OK)につける定冠詞

一応、私、大学時代はバレエ好きが高じてフランス語を専攻しておりましたので、少々解説させていただきますと、(今は全くしゃべれません)
シルフィードとは、「風を司る精霊・妖精」のことで、これは、どうも女性名詞のようですね。

ラ・シルフィードの方は、主役の妖精を指しているタイトルだから、定冠詞は単数形。
レ・シルフィードの方は、空気の妖精たちと戯れる詩人の情景を指してるので、定冠詞は複数形なんです。

フランス語のお勉強はここまで。

ラ・シルフィード以前、以後とも言える変革だった!

ロマンチックバレエの代表格、ラ・シルフィードには2つの版があり、初演が「タリオーニ版」、その後にブルノンヴィル版が作られました。

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▶バレエにおける版の説明は、こちらのブログからどうぞ
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この、「タリオーニ版」は、タリオーニが振り付け、その娘のダンサーであるタリオーニが踊って、大喝采を受けたんです。ここもとてもややこしいですが、親子なので、2人ともタリオーニ。

フランスでは、当時、ロマン主義旋風が吹き荒れる中、「夢」「神秘」を巧みに表現し、更にトゥシューズでの踊りが大評判となりました。

しかし、非常に残念なことに、タリオーニは、振付を記録に残さなかったのです。なので、この版は、失われてしまった版で、現在、タリオーニ版と謳っている作品は、20世紀に再振付したものなんです。

振付の継承というのは、映像が無い時代には、本当に難しいことだったんでしょうね。

インスパイア!が生んだブルノンヴィル版

ブルノンヴィルはデンマークの振付家です。実は、ブルノンヴィルがタリオーニの作品を見て大感動!それにより振付されたのが、ブルノンヴィル版ラ・シルフィードなのです。

しかも、皮肉なことに、オリジナルのタリオーニ版は、フランス祖国で長い間上演されずに忘れ去られてしまい、それとは対照的に、ブルノンヴィルの祖国デンマークでは、ラ・シルフィードが踊り継がれ、今日のバレエに繋がっています。

私が初めてラ・シルフィードを観たときの感想

私が初めてラ・シルフィードを鑑賞したのは、おそらく、中学生の頃のこと。
エフィ役に自分の恩師が出ていたので、エフィに思い切り感情移入して観ていました(笑)

なので、エフィを裏切ったジェームズには怒り心頭!
シルフィードもジェームズも息絶えて、そりゃそうだ、自業自得だ、と思った記憶があります。

エフィが幸せになって、ご満悦だったのです。

今、観たらどんな感覚になるのか、ラ・シルフィードが上演される際には是非観に行って、確かめたいと思います!

ちなみに、レ・シルフィードとは

ロシアのバレエリュスの時代、ショパンの音楽に振付された作品で、ロシアでは「ショパニアーナ」とか「ショピニアーナ」(※カタカナ表記の違いはまちまち)とか呼ばれます。

ショパンの楽曲を集めた小品集であり、特にあらすじなどはなく、純粋に踊りを楽しむ演目でございます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
これからも、バレエ経験者には当たり前のことでも、未経験者にとっては「???」だろうなと感じることを綴っていこうと思っております!

 

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