episode3 バレエティアラとの出会い

ここでは、episode2に続くストーリーとして、怪我でバレエを辞めてからバレエティアラと出会うまでの物語をお届けします。

諦めた夢がその後の人生に与える影響

 母子関係って、本当に不思議だなと思います。きっとどの母子も同じなんでしょうけれど、自身が子どもの頃にやりたかっとこと、成し遂げられなかったこと、それで辛い思いをしたからこそ、子どもには不自由なく与えてあげたい!と思うんですよね。

 私の場合は、特に、自分が成し遂げられなかった夢への想いが強すぎて、もしお腹の子が女の子だったら、絶対にバレエをさせよう!と心に決めていました。子どもの人生を通じて、私が楽しんじゃえというノリです。今から考えたら本当に毒親だと思いますが、妊娠当時は、本気でそんなことを考えていました。

 念願の女の子を授かった私は、とにかくバレエが出来る年齢になるまで待って待って待って。念願のバレエママになりました(笑)
 気付けば、子どものバレエに必死になっている自分がいました。 練習についていき、帰り道には出来ていなかったテクニックの説教。 自宅ではストレッチをみっちり。
 私は、子どもの人生の中を生きている、そんな母親になっていたのです。

ティアラとの出会いは偶然

 そんな時に偶然に、娘のバレエ教室関係者が、バレエティアラ作家をなさっていることを知りました。バレエティアラ作家という職業を初めて知ったのは、このときです。
 諦めていたバレエの世界。子どもを通してしか関われないと思っていたバレエの世界。 その世界の門が、こちらに向かって開いている、そう感じました。
踏み出さない理由はなかったんです。
 ティアラの世界に足を踏み入れて、知ったことがあります。それは、東京でバレエを再開したときよりも、もっと大きな衝撃です!

 バレエを踊れなくたって、バレエに携わって生きることはできるんだ!!!

 私を変えた、私と子どもの関係を変えた、 それがバレエティアラです。 いくつになっても、自分の生き方を決めさえすれば、 道は開けるんだと思えるようになりました。そのとき、私は、もう一度バレエを始めることを決意します。踊れるわけではない、でも携わって生きていたい。

 たくさんの寄り道をしたけれど、私の願いは昔から今まで、たったひとつです。あの時、バレエの先生に無垢な心で質問した私が蘇りました。

「私もバレエで生きてみたい。出来ますか?」

夢を諦めた経験は、人生を輝かせることを知った

 一番変わったのは、子どもとの関わり方です。 子は子の人生を生きる。親は親の人生を生きる。 素直に純粋に子どもの夢を、一人の人間として応援できる。 そういうシンプルな生き方が、子育てに対する心も軽く、そして強くしてくれました。
 私の生き方を一番喜んだのは、他でもない、娘でした。ティアラを制作するたびに、ティアラを頭に乗せ、鏡の前でいつまでも踊っているのです。
娘と、こんな風にバレエを一緒に楽しめるなんて!娘のバレエに躍起になっていたならきっと味わえなかった幸せでした。
 全国のバレエママも、こんな風にお子さまとバレエを楽しめたなら、バレエへの理解も深まって、きっと素敵なバレエ界になる、そう確信しました。

今、私は、こう思っています。

 夢を諦めた経験は、きっと人生の糧になる。 長く蓄積した後悔の念は、一歩を踏み出すパワーになる。
 あのときの人生の挫折は、必ず次の夢の一歩につながるんだと確信したから、 迷わず、自分の人生を生きれるようになりました。 次は、あなたにこのバトンを受け取って欲しい! 

 私はそんな想いで、このサロンをオープンするに至ったのです。