episode2 バレエの再開と大怪我

ここでは、episode1に続くストーリーとして、バレエを辞めざるをえなくなった大怪我についてお話します。

就職活動を経て・・・上京

若かりし頃のわたし(これは京都)

 高校生の頃、「もうバレエの道には歩まない」と一人で決意し、大学進学を決めます。師の「バレエは賢くないと出来ないから、勉強もしっかりするすること」という言葉。塾や予備校には行っていませんでしたが、学校の成績だけは落とさずに頑張っていたことが功を奏し・・・運よく推薦で大学に入学。

 その後も勉強は続け、氷河期の就職を潜り抜けて、晴れて社会人となります。このときは、もう、バレエのバの字も思い出せないくらい・・恋も仕事にも遊も、わりと血気盛んに丸の内OLを謳歌していたと思います。

 とにかく仕事が面白くて楽しくて、ひたすら仕事にまい進していたある日、、、急に体が動かなくなる事態が訪れます。体中に蕁麻疹が出て、目はうっ血し、お岩さんみたいな顔になりました。(写真を撮っておけばよかった!)生理も止まり、思考も止まりました。鬱でした。

東京でのバレエ再開で驚いたこと

 鬱に対するセラピーの役割で、大好きなバレエを再開。そこで私は、バレエの世界ってこんなに多様で、色んな人がいるんだ!ということを知ります。

 たくさんのオープンクラス、大人も子どももプロバレリーナも。たくさんの出会い、たくさんの考え。私が昔うまくいかなかった「バレエの苦しさ」が無い世界がありました。

 少しずつ体調が回復する中で、 自分にやどるバレエ愛を再認識した私は、 再びバレエにのめりこみます。 数年のブランクを埋めるがごとく、むさぼるようにレッスンを受けました。

バレエ再開矢先の怪我

 そして、やっぱり私は、「どんな形でもいいからバレエを踊り続けたい!プロじゃなくても舞台に立っていたい」そんな風に思えるようになった矢先。グランパドシャを飛んだ瞬間に、スタジオに響き渡るものすごい音がしました。

「パーーーーーーーーン」

 噂に聞いていた音が、自分の体から鳴り響いた感覚は、今でもうっすら覚えています。音って波なんだね、と感じました(笑)  
歩けない、足首がブラブラ、素人の私でも、嗚呼きっとこれは大けがに違いない。救急車の中で思っていたことは「決まっている舞台、どうしようかな?」でした。

 診断名は、アキレス腱完全断裂。今度は自分の意志とは異なるところで、踊り続ける道を閉ざされたのでした。