こんにちは。
情熱を繋ぐのが私の使命!
パッショネクト・ティアラ作家のさちです。

(写真:vivienneblanc バレエティアラディプロマコース)
先日、「グラン・パ・クラシック」のヘッドピースを制作するにあたり、
この踊りがフランス生まれであることを、ブログ内で紹介しました。
「パリ・オペラ座」にてエトワールのために振りつけられた作品です。
実は、パリ・オペラ座には、日本を題材にしたバレエ作品があるって
ご存知でしたか?
このことを知っていると、ちょっとしたバレエ通として、話の題材にできるかもですよ!
世界のパリオペが日本を題材にするなんて。
今日の日本バレエ界と世界の差を考えると、びっくりですよね。
でも、これは、結構有名な話ですが、
江戸時代あたりの日本って、世界から見ると、本当に憧れの素晴らしい国だったらしいです。
日本芸術の交流として、日本人が渡欧、パリの大劇場で公演した事実もあるんですから。
しかも、連日、満員御礼。
パリオペラ座における日本を題材にしたバレエは2つあって、タイトルは「イエッダ」と「夢」。
このうち、「夢」という作品において、
フランスで一番注目されたのが、劇中で使用された「扇」だったそうなんです。
扇って、中国っぽいのですが、
実は日本が世界の発祥らしくて、
日本→中国→スペインと伝わっていったんですって!
だから、キトリが持っている扇子も、元をたどれば日本のもの。
日本でサムライ文化が発展してなければ
扇子なんてものは生まれなかったし、
そうなれば、キトリが扇子を持って踊るなんてことも無かったんですから。。。
歴史って、不思議で面白いなと思います。
こうやって色々知ってみると。
バレエって、西洋で生まれて、西洋のものって思われがちですが、
バレエ史を辿ると、何人かの有名なバレリーナや芸術家が
世界各国に移動してバレエを広めたってだけ。
それが、たまたま、欧米諸国だったってだけ。
そして、実は、日本文化がバレエの中に息づいていることを思うと、
私たち日本人は、欧米人に対して卑屈になる必要もないし、
海外のバレエ文化が優れていて、日本が劣っているなんて思うこともない。
と、私は思うんですね。
日本人には、日本人の良さがあって、
日本人の得意分野があります。
調和を重んじたり、行間が読めたり、それはバレエを踊るうえでは大切なことであり、
きっと欧米諸国の人にも負けないスキルだと思います。
「日本」に注目して、バレエ史を考えてみるのも面白いな、と思いました。
また、書きますね!
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