こんにちは。
情熱を繋ぐのが私の使命!
パッショネクト・ティアラ作家のさちです。
バレエのことばかり、考えています。
バレエ界の未来のことばかり。
そして、未来を少しでも良い方向に変えようと思ったら、おそらく、過去の歴史をきちんと学ばねばなりません。
過去から学ぶ、それは自分の人生でも、
バレエでも、
政治でも、
どんなジャンルでも、同じなんじゃないかな?
ほにゃら、学んでやろうじゃないか!と、書籍を大量に購入し、
ページをめくり始めて、ふと、手が止まりました。
学ぶにあたって、バレエというものをどう捉えるのか?
どういう側面から捉えるのか?
私、そこをちゃんと決めてないなって思って。
そこを決めないで学び始めたって、
漠然とした事実を頭に詰め込むだけになるんじゃない?
学生のときに試験勉強したみたいに、
エリアナ・パヴロバが日本にバレエを広めたよ、とか、
バレエ・リュスがバレエの始まりなんだよ、とか、いやいや違うよメディチ家だよ、とか。
そんなの覚えたからって、何も意味ないんです。
事実は、ひとつ。
でも真実は人の数だけ。
そういう言葉があります。
そこで起こったことは、事実は、たったひとつ。
でも、そこから何を学びとって、どう行動したか、それは、人それぞれなんですよね。
ものは考えよう、ってこってす。
だから、バレエも同じで、
バレエ界で起こった様々な出来事を知ったうえで、
どういう視点で学んで、どう捉えていくか、
そこを決めておかないと。
書籍を読んだところで、
ただただ、事実を追うだけの作業になっちゃうと思ったんです。
まず、私が、ひとつ、決めなければいけない視点。
それは、「バレエは芸術か、それとも娯楽やエンタメなのか?」ということ。
読者の方は、どう思います?
まず、芸術って、そもそもなんやねん、って話です。
「芸術とは?」とgoogle先生に聞いてみてください。
すんごいたくさんの、芸術論が出てきます。
色々読み進めると夜も眠れなくなるのでご注意願いたいのですが、
私が共感した考え方はこれです。
芸術とは、社会的価値を変えよう、越えようとする行為。
世間の価値観を変える、そういったことを指しているんです。
芸術ってさ、「考えるな、感じろ!」の世界で語られると思うのですが、
うーん、私の考えはちょっと違っていて、
「感じる」ためには、前提の知識や言語がきっと必要だと思っています。
知ってるからこそ、感じられることがあるんです。
だから、「その時代」を知って、「想像する」「思いを巡らせる」
それが、芸術の楽しみ方なんだろうと思います。
だからこその、学びが必要なんだろうと。
一方、娯楽やエンタメってのは、心を慰め、楽しむこと。
その時、その時代に生きる「私」が楽しめればいいんです。
自然体で、自分自身が楽しむこと、それが娯楽なんですね。
もはや、こうして書いていると、
芸術か、娯楽か?なんて、そんなくくりで扱うこと自体が
なんだかナンセンスな気がしてきました((笑)なんじゃそりゃ)
バレエはバレエ。
受けて次第で、芸術にも、エンタメにもなりうるもの。
私の中では、そんな結論が導き出されました。
じゃあ、私自身は、どういった視点で、バレエを観るの?学んでいくの?
その問いに対して、私は、「芸術」と答えたいと思います。
芸術としてのバレエを鑑賞をするためには、もっともっと、世界や日本の歴史を知らなければならないし、
そこではどんな思想が流行していて、
その中で、演出家、作曲家、ダンサーたちは、何を変革しようとしたのかな?
そこに思いを馳せるというのが、すごく楽しそうだし、
バレエのまた違った一面を見つけることが出来そうで。
視覚的な美しさ、造形美、テクニック・・・・そういった表面で感じられる美しさを超え、
真の意味で、「心でバレエを楽しめる」ようになる。
そういう楽しみ方を学び、拡散していきたいな、そんな気持ちです。
※けど、エンタメとしてのバレエ!ありのままで楽しめるバレエ!そんなバレエも大好きです。
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